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3DGS比較ツールリファレンス 2026-08-04更新 2026-08-11読了 約8分

3DGSを扱えるソフト・ツール比較

3D Gaussian Splatting(3DGS)を読み込み・編集・書き出しできるソフト・ツールを、DCC/ビューアー・エディタ/変換ツール/ゲームエンジンプラグイン/産業向けプラットフォームの5カテゴリに分けて、入手先URL付きで整理します。「どこまでをDCCでやり、どこからをゲームエンジンに渡すか」を決めるときの早見表として使えます。

この記事の情報は2026年8月時点のものです3DGS周辺のツールは更新が速く、対応フォーマットやライセンス条件は変わることがあります。導入前に、リンク先の公式サイト・リポジトリで最新の状態を確認してください。「おすすめ度」欄は筆者の実務判断による目安(◎本命/○実用的/△用途を選ぶ・参考程度)で、プロジェクトの要件によって最適な選択は変わります。自社製のツールは公平な比較にならないため、評価を付けていません(「—」)。
Houdini(SideFX)ロゴ
Blenderロゴ
3ds Max(Autodesk)ロゴ
Cinema 4D(Maxon)ロゴ

記事で扱う代表的なDCCソフト。上記に加え、Arnold 7.5.2以降はMaya・Katanaでも、OctaneRender 2026以降は21種のDCC統合プラグインからも同様に扱えます。各ロゴは各社の商標であり、ソフトウェアの識別・比較のために掲載しています。

01 DCC(3DCGソフト)

3DGSはゲームエンジンだけでなく、普段のVFXパイプラインで使う3DCGソフト側でもそのまま扱えるようになっています。ソフトごとの対応方式と入手先をまとめます。

ソフトおすすめ度特徴入手先ライセンス
Maya + Arnold
(Autodesk)
◎ リライト本命Arnold 7.5.2(2026年6月)でネイティブ対応します。Pointsノードの points.modegaussian にし、file_name で .ply を指定して読み込みます。新設の gaussian_splat_shader のうち emission は撮影時のSH色をそのまま出し、diffuse のウェイトを上げるとシーンライトでリライトできるため、CG要素と馴染ませたいカットで効きます。OpenUSD 26.03の ParticleField3DGaussianSplat スキーマにも暫定対応します。統合プラグイン(MtoA/MAXtoA/HtoA/C4DtoA/KtoA)が揃って対応するため、Arnoldさえあればどの DCC でも同じ手順で扱えます。GPUレンダリングはWindows・LinuxのNVIDIA GPUのみですarnoldrenderer.com →商用(月55ドル/年430ドル・サブスクのみ)
OctaneRender
(OTOY)
◎ パストレ描画の本命スタンドアロン版に加え、C4D・Maya・Blender・3ds Max・Houdiniなど21種のDCC統合プラグインを持つGPUレンダラーです。2026でガウシアンスプラットをネイティブプリミティブとして追加し、ラスタライズではなくフルパストレースで描画するため、CG側の反射・GI・被写界深度に3DGSがそのまま乗ります。2026.2で本番運用水準の安定性になり、2026.4はSPZ v4(SH4次)の読み込みまで対応します。どのDCCからでも同じスプラット機能が使えるのが強みですhome.otoy.com →商用(サブスクリプション)
Houdini 22◎ 上級者向け本命ネイティブ対応です。点群と同様にノードベースで変形・アニメーションでき、Karmaで直接レンダリングできます。HtoA 6.5.2以降はArnold側でもレンダリングできます。ただしライセンス費用と習得コストが高く、「まず表示したいだけ」には過剰です。実例: Houdini 22 × ComfyUIハイブリッドワークフローsidefx.com →商用(Indie/Apprentice等の無料版あり)
Blender◎ コスパ最強KIRI Engine製アドオン「3DGS Render」で対応します。5.0(2026年6月)からCyclesとEeveeの両方でレンダリングでき、編集・最適化に加えてスプラットのアニメーションにも対応します。リギングとライトベイクは実験的機能として入り始めています。無料で導入できますが、サードパーティアドオン依存のため、大規模データでは動作が重くなりやすいですGitHub →オープンソース・無料
3ds Max 2027.2◎ 編集の本命2027.2(2026年7月)で本体がネイティブ対応します。PLY/SPZ/LCCを直接読み込め、新設のPointオブジェクトと Turn to Point / Point Select / Point Instance モディファイアでスプラットを選択・操作できます。ベンドやツイストなど通常のモディファイアがそのまま効くため、スプラットを固定アセットではなく編集可能なシーン要素として扱えるのが現時点で唯一の強みです。レンダリングはMAXtoA 5.9.3経由のArnold 7.5.2で、V-Ray 7(Chaos)のネイティブ対応(7.3以降はリライトも可)も引き続き使えますautodesk.com →商用(月255ドル/年2,010ドル・Indie年330ドル)
Cinema 4D○ モーグラ向きOctane(OTOY)がプラグイン経由で対応します。Luma・Polycam・NeRDF Studio製のPLYを読み込め、モーショングラフィックスと相性が良いです。Octaneのスプラット対応は2026.2で本番運用水準になりました(詳細は上のOctaneRender行)。ArnoldでもC4DtoA 4.9.2以降で扱えます。実例: 3DGSから「空撮カット」を生成する方法(C4D→Octaneのフロー)home.otoy.com →商用(サブスクリプション)
Nuke 17.0
(Foundry)
◎ 合成の本命17.0(2026年2月)で本体がネイティブ対応します。刷新されたUSDベースの3Dシステム上で、スプラットの読み込み・表示・操作・レンダリング・書き出しまでNukeの中だけで完結するため、実写プレートとの合成に3DGSを直接持ち込めます。スキャン背景を使うVFXコンポジットでは現状これが最短ルートですfoundry.com →商用(サブスクリプション)
After Effects○ モーグラ・合成向きサードパーティの「Gaussian Splatting」プラグイン(aescripts)で対応します。.plyをGPUでリアルタイム表示でき、球・ボックスでのクロップ、カラーランプ、ノイズ変形、深度パスの書き出しに対応し、1コンポに最大10モデルを配置できます。本体機能ではなく有償プラグイン依存ですaescripts.com →商用(有償プラグイン)

02 ビューアー・エディタ

納品前の確認や、クロップ・色調整までブラウザだけで完結させたいときに使えるツールです。ブラウザで完結するものから、開発者向けのレンダリングライブラリ、モバイルアプリまで幅広く並べます。

ソフトおすすめ度特徴入手先ライセンス
ロケハン3D Viewer
(自社製)
— 自社製のため評価なしSparkをベースに自社開発した、巨大な3DGSデータをオフライン・ブラウザだけで扱えるビューアーです。ダウンロードや会員登録なしでサンプルシーンを今すぐ試せますサンプルを試す →自社製(デモ無料)
SuperSplat
(PlayCanvas)
◎ 本命ブラウザ完結の3DGSエディタです。クロップ・カラー編集ができ、書き出し専用の軽量ビューアーは別リポジトリで配布されていますEditor →
Viewer →
MIT・無料
LichtFeld Studio
(MrNeRF)
◎ 学習から一気通貫撮影データ(COLMAP)からの学習、ブラシ・投げ縄・ポリゴン選択での編集、PLY/SPZ/SOGと単体HTMLビューアーへの書き出しまでを1本でこなすオープンソースのネイティブアプリです。学習は公式実装より高速で、v0.5.3(2026年7月)からVulkanレンダリングとLODワークフローにも対応します。Pythonプラグインでの拡張もできます。CUDA必須のため、NVIDIA GPU(RTX 20シリーズ/GTX 16シリーズ以降)がない環境では使えませんGitHub →
lichtfeld.io →
GPLv3・無料
Brush
(ArthurBrussee)
○ NVIDIA GPU不要RustとWebGPUで書かれたオープンソースの学習・表示アプリです。CUDAに依存しないため、NVIDIAに加えてAMD・Intel・Apple SiliconのGPUでも動き、Windows/macOS/Linux/Androidネイティブからブラウザ内での学習までこなせます。研究派生の拡張機能はまだ少なく、開発元も実験段階と位置づけていますGitHub →Apache 2.0・無料
splat
(antimatter15)
△ 参考実装最も初期から公開されている最小構成のWebGLビューアーです。.plyをドラッグ&ドロップするだけで表示できますGitHub →MIT・無料
GaussianSplats3D
(mkkellogg)
○ 開発者向けThree.jsベースのレンダリングライブラリです。既存のThree.jsシーンに組み込んで自前のビューアーを作れますGitHub →オープンソース・無料
Spark
(sparkjsdev)
◎ 本命Three.js向けの高機能レンダラーです。PLY/SPZ/SPLAT/KSPLAT/SOGなど主要フォーマットに対応し、モバイルでも高速に動作します。ロケハン3Dの自社ビューアーもこのライブラリをベースに構築していますsparkjs.dev →MIT・無料
Luma AI
(Interactive Scenes)
○ 共有向け撮影したシーンをクラウドで処理し、Web上でそのまま共有・埋め込みできます。開発者向けにThree.js/WebGL用のnpmパッケージも公開されていますlumalabs.ai →無料(共有・埋め込み)
Postshot
(Jawset)
○ 商用は要検討撮影データの学習からリアルタイムのリライト・ビューまでを1本でこなすデスクトップアプリです。Windows専用jawset.com →無料版あり(商用は有料プラン)
Polycam○ 手軽ブラウザ・モバイルアプリの両方で撮影から閲覧・編集(クロップ・計測)まで完結しますpoly.cam →無料プランあり
Scaniverse
(Niantic)
○ モバイル完結モバイルアプリでオンデバイス撮影・閲覧が完結します。Quest 3のブラウザ上でWebXR表示にも対応していますnianticspatial.com →無料
Locahun3D Viewer

ロケハン3Dの自社ビューアーもサンプルシーンで試せます

上記のSparkをベースに、巨大な3DGSデータをオフライン・ブラウザだけで扱えるよう独自開発したビューアーです。ダウンロードや会員登録なしで、サンプルシーンをその場で操作できます。

サンプルシーンをブラウザで試す →

03 変換ツール

フォーマット間の変換やLOD生成をコマンドラインで自動化したいときに使えるツールです。

ソフトおすすめ度特徴入手先ライセンス
splat-transform
(PlayCanvas)
◎ 事実上の標準CLIとライブラリの両方を提供します。PLY/SPZ/SOG/KSPLAT/LCC/LCC2などを相互変換でき、LOD生成・シーンのマージ・ボクセル化まで1本でこなせます。ブラウザ完結版の「SuperSplat Convert」(WASM、インストール不要)も公開されていますnpm install -g @playcanvas/splat-transform
GitHub →
MIT・無料
gsbox
(gotoeasy)
○ 単発変換に手軽PLY⇄SPLAT/SPX/SPZ/SOG/GLB(KHR_gaussian_splatting拡張)を相互変換できるクロスプラットフォームのCLIです。ブロック圧縮で大規模モデルを段階読み込みできる独自のSPX形式も持ちますGitHub →GPL-3.0・無料
3dgsconverter
(francescofugazzi)
○ 掃除も同時にできるPLY/KSplat/SOG/SPZ/Splat/圧縮PLYなどを相互変換できるPython製CLIです。統計的外れ値除去や密度フィルタといったGPUアクセラレーション付きのクリーニングを、変換と同時にかけられますGitHub →オープンソース・無料

04 ゲームエンジンプラグイン(UE5 / Unity)

UE5・Unityに3DGSを直接持ち込んで、仮想カメラでの素材出力やリアルタイム表示を行うためのプラグインです。

Unreal Engine 5

プラグインおすすめ度特徴入手先ライセンス
XGRIDS LCC Plugin for UE◎ 本命(ライセンス要確認)LCC/LCC2をネイティブに読み込め、リライトにも対応します。実例: UE5 × XGRIDs SDKで3DGSから素材を出力するdeveloper.xgrids.com →XGRIDS独自ライセンス
Volinga Plugin◎ バーチャルプロダクション向けPLYと独自のNVOL形式を読み込め、無印版でもスプラットがシーンライトと相互作用する加算ライティングに対応します。Pro版はプロキシメッシュ経由の本格的なリライト・マルチGPUレンダリング・ACES/HDRカラーに対応し、2026年8月には4DGS(動くスプラット)のリライトも入りました。インカメラVFX・バーチャルプロダクション用途の商用プラグインですvolinga.ai →商用(プラン制・Proは上位プラン)
Luma AI UE Plugin○ お試しに最適.plyや.lumaをドラッグ&ドロップするだけでBlueprint化できますFab →無料
XScene-UEPlugin
(XVERSE)
○ 無料でリアルタイムNiagara経由でリアルタイムレンダリングでき、編集・管理機能も備えますGitHub →Apache 2.0・無料
MLSLabs GS Renderer○ 高性能・ニッチNiagaraを使わない独自パイプラインで、数百万ガウシアンでも高フレームレートを維持できます。動的な4DGS(ボリュメトリック映像)にも対応しますGitHub →オープンソース・無料
NanoGS◎ 注目株Naniteのようなスクリーンスペース誤差ベースのLODクラスタリングで、大規模シーンを効率よく描画できますGitHub →MIT・無料(UE5.6以降)

Unity

プラグインおすすめ度特徴入手先ライセンス
XGRIDS LCC Unity SDK○ ライセンス要確認レンダリング・レイキャスト・クリッピングなどを一式提供しますGitHub →XGRIDS独自ライセンス
UnityGaussianSplatting
(aras-p)
◎ 定番PLY・SPZ形式に対応した定番のOSS実装です。v2.xでUnity 6 LTSに対応し、D3D12/Metal/VulkanでPC/Mac/モバイルまで動作します。Quest・Vive・Varjoでの動作も確認されていますGitHub →MIT系OSS・無料
XGRIDS製プラグイン・SDKはライセンス確認をXGRIDS LCC Plugin for UEとLCC Unity SDKは、XGRIDS独自ライセンスの下で配布されています。商用利用や再配布を検討する場合は、導入前に配布元でライセンス条件を必ず確認してください。

05 産業向けプラットフォーム(ロボティクス / 地理空間)

3DGSの用途は映像制作だけではありません。実空間のスキャンを「ロボットAIの学習環境」や「都市スケールの地理空間データ」として使う産業側のプラットフォームも、2026年に入って整備が一気に進みました。撮影素材の二次活用先として押さえておくと、スキャンデータの価値が変わります。

プラットフォームおすすめ度特徴入手先ライセンス
NVIDIA Omniverse /
Isaac Sim(NuRec)
◎ ロボティクス本命実世界のセンサーデータから3DGS環境を再構築するNuRecライブラリ群がIsaac Simに統合されており、OpenUSDのParticleFieldジオメトリ(3DGS/3DGUT)をOmniverse RTXがネイティブにレンダリングします。スキャンした実空間の中でロボットを走らせ、RGB・深度などの合成学習データ(SDG)を量産できます。自動運転向けにはCARLAとの連携もあります。実例: NVIDIA Isaac Simに3DGSを持ち込むdeveloper.nvidia.com →無料(個人・評価)/商用はNVIDIAライセンス
Cesium(3D Tiles)◎ 都市スケール本命2026年4月に3DGSが3D Tilesへ正式に入り、CesiumJS・Cesium for Unreal・Cesium ionで階層LODストリーミングできるようになりました。都市スケールからセンチメートル級ディテールまでを地理座標付きで配信でき、ペイロードはglTFのKHR_gaussian_splatting拡張(2026年2月RC)+SPZ圧縮です。デジタルツイン・GIS用途で3DGSを扱うなら現状の本流ですcesium.com →CesiumJSはApache 2.0・ionは商用プラン
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案件ごとに「どのソフトでどこまで処理し、どのエンジンに渡すか」は変わります。パイプライン設計や個別ツールの検証が必要な場合はお気軽にご相談ください。

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Credits / 制作

制作クレジット

中村 航
中村 航Kou Nakamura
ロケハン3D 代表 / 調査・執筆

ロケハン3D(LOCAHUN 3D)代表。3DGSスキャンとゲームエンジン・AIを組み合わせた撮影ワークフローを研究・検証している。

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